前日の土曜日の夜から、天候は崩れ始め、日曜日の朝は冷たい雨が降っていた。
倶知安の天気予報も当然、終日雨の予報だ。

朝7時30分。すでにレースに出場するマシンたちは、搬送車から降ろされ、ゲートオープンを待ち構えている。
HSPに来る道中は当然雨が降っていたが、不思議にも、HSP周辺は、青空が、雲の隙間から少し見えるくらいに天候は回復していた。


予選開始は、朝9:45。どうやら、ドライでアタック出来そうである。



予選  天候:曇り  コース:ドライ



今回の86レースエントリーは6台。
レース開催が急遽決まったこともあって、
準備が間に合わなかったのか、DT1クラスが
3台、DT2クラスが3台と少し、さみしい状況。


ただし、ホットな話題もある。
今年より86レース参戦するのが古川選手。
往年の名ドライバーで、KPレースが開催されて
いた25年ほど前の当時のチャンピンである。

今回は、10年ぶりのHSPと言うこともあり、
また、車両の作製が間に合わず、耐久用に用意
したとりあえずのマシンだということで、謙虚?
にDT2クラスからの参戦である。

ただ、前日の練習走行でいきなり47秒5をマーク
との噂が・・・。
今回、台風の目になること間違いないと思われる。










HSPRの開幕戦ということもあり、ギャラリーも多く、他のカテゴリーも大いに盛り上がったと思います。

ただし、初開催ということで、不手際も多くあったかもしれませんが、エントリーする全員が主催者である精神を忘れず、今後ともギャラリーを沸かすようなレースをして行きたいですね。
今回はエントリー台数が少なかったですが、次回は台数も増えて、さらに盛り上がることを期待してください!!






ゴール直後、コース上で行われる表彰式。
うれしい館合選手をレースクイーンが花を添える。

ベストラップを叩き出し、最後まで、あきらめず、猛追した結果が、優勝を手繰り寄せた!!





4位に山崎選手。(DT−1クラス3位入賞)
5位に飛鳥選手。(DT−2クラス2位入賞。うれしい初入賞)

DT−2クラス小西選手は、残念ながらリタイヤ。
ドライタイヤで厳しいレースとなった西海選手が2位でゴール!
惜しくも、再デビューウインを飾れなかった古川選手が3位!(DT−2クラス優勝)
ただ、10年ぶりもレースで、当時のライバルと一緒に走れたことが、とてもうれしかったようだ!
そして、一度トップに躍り出た館合選手が、残り周回をきっちり走りきり、昨年の86レース開幕戦に続き、2008年、今シーズンの開幕戦も優勝を飾る!!
なんと言う展開だろう・・・。トップを快走していた古川選手が、残り8周というところで、ブレーキランプが点灯しないのため、ルール上、ピットインを余儀なくされる!!!
原因は配線接触不良だ!

最終コーナーを立ち上がってきた館合選手は、ピットインする古川選手の姿を見て、自身がトップに躍り出ることを確信する!


残念ながら、古川選手は、この後もう一度ピットインしなければならず、3位に転落してしまった・・・。
快調にトップを走る古川選手だったが、なんと重大なことが発生!!ピットインを余儀なくされる・・・。
トップの古川選手と差が開いてしまったが、最後まであきらめず、ベストラップを叩き出す、館合選手!
最終コーナーからの立ち上がりやストレートは、本日一番の速さ!!
タイヤが厳しい西海選手はペースが上がらない!
トップ独走の古川選手に追いつきたい館合選手だが、中々前に出れず!!
テールツーノーズで、この2台のバトルは10周近く続いた!!
が・・・、
この後、なんとか西海選手の前に出る館合選手!!
2番手争いの2台。
ついに館合選手が西海選手に追いついた!

雨量も少し増えてきた。ドライタイヤの西海選手にはきびしい!
飛鳥選手、なんとボンネットピン閉め忘れで大変なことに・・・!
急遽、ピットイン!
古川選手、凄い走りだ!!
このあと一気にトップに躍り出る!!
場内大歓声!!特に古川選手のチームTENREIはものすごい盛り上がりだ!!
オープニングラップ、トップは西海選手だが、S字の進入で館合選手を交わした古川選手が、ストレートで一気に西海選手に並びかける!!
さあ、館合選手と古川選手が
ほぼ並んで1コーナーへ!!
なんとか、押さえ込む館合選手!!
ただし、2〜4番手はダンゴ状態だ!
いつもスタートがうまい館合選手の動きが少し悪い。
そこに入り込む古川選手!!
スタート!!
時刻は12:00をまわった。

スターティンググリッドに並ぶマシン。

雨は、まだ微妙だ・・・。


スタートには定評のある西海選手と館合選手がフロントロー。これに往年の名ドライバー古川選手がどう割り込むかが見所である!

さあ、レッドシグナルが消えると、スタートだ!!
ピットロードに並ぶ、各車。
雨が微妙なためか、レインを用意しているチームはタイヤ選択に悩む。

ポールの西海選手はドライを選択。
2番手館合選手、3番手古川選手、4番手山崎選手は、レインを選択した!

さあ、決勝のスターティンググリッドへ・・・!
決勝10分前・・・。
山崎選手のチーム、ASタカハシは
レインタイヤを選択したようだ!
大慌てで交換中。
館合選手のMスペシャルトレノチームは、タイヤ選択に
悩んでいるようだが・・・、
やはりレインに掛けるようだ!
決勝レース前、準備に余念のない飛鳥選手。
しかし、この後大事なことを・・・。
86レース決勝の時間が近づいてきた。
雨は、以前として、小雨だ。
サーキットの外では、ギャラリーによるAE86ミーティングが開催されていた。
86レースと同時にこのようなイベントを開催して頂けると、よりレースも盛り上がる。
今後とも、是非継続していただきたい。
また、レースへのエントリーももっと増えて来て欲しいものだ。

時刻は11時になろうとしてる。
決勝レース前に、ついに天候が崩れ始め、小雨がアスファルトを黒く染め始めた・・・!

決勝  天候:雨  コース:ウエット
予選も終盤に差し掛かり、微妙に各車絡み始める。
そこで、西海選手と古川選手が、1〜2周、本番さながらのバトルを開始・・・。
まさに決勝レースの前哨戦といった感じに・・・!!

場内のギャラリーも、名勝負の再来に大いに盛り上がる!


最終的な気になる予選結果は、以下の通り。



ポールポジションは、なんと駆動系フルノーマルの西海選手!しかも、公式タイムではほぼ自己ベストに近い45秒5を叩きだしたっ!!
続いて2番手に館合選手!路面が冷えており、タイヤが暖まりにくい状況下でも、ほぼ自己ベストに近いタイムに載せて来た!
そして、3番手に古川選手が、DT2参戦ながら、掟破りの46秒台を刻んできた!これで、公式記録が出たので、自動的に次回からはDT1参戦である・・・。

決勝レースは12:00開始だ。

そして、DT2に参戦の古川選手。

マシンは、チームの耐久レース用に用意したものだが、FCRキャブを搭載し、エンジンのレスポンスはすばらしくいい!

前評判どおり、その走りは、まさにアグレッシブっ!!
全くブランクを感じさせない様子で、見ているギャラリーも大興奮である!!
DT2の飛鳥選手。

今シーズンに向けオーバーフェンダー化を施し、ワイドトレッドな車体に改造してきた。
エンジンは非力な完全ノーマル仕様を考えると、タイム的にはかなり速い!
DT2の小西選手。

今シーズンよりエンジンのパワーアップをはかり、自己ベストをどんどん更新してきている。
昨年度のフレッシュマンクラス(DT2)のシリーズチャンピオン。
今シーズンは、47秒台を目標にし、DT1へのステップアップを狙っている!
館合選手は、今シーズンに向けて、リアの足回りを中心とした仕様変更をしてきている。
それが功を奏したか、1週間前の練習走行で、46秒4を叩き出し、早くも自己ベストを更新!

今シーズンの活躍が期待できるっ!
次々とタイムアタックに入る各マシン。
予選時間は10分と短く、限られた中でタイムを出さなくてはならない。
ただ、今回に限っては、エントリー台数が少ないこともあり、どのドライバーもクリアラップを取りやすいはずだ。

前方の赤いマシンは33番館合選手。
それを追いかける山崎選手。
山崎選手のマシンは、エンジンこそ20バルブだがそれ以外は外装含めて、ノーマル仕様の車体。これでDT1クラスで47秒フラットを叩きだす、凄腕のドライバーだ!
タイムアタックに入る西海選手!
コースインし、タイヤを暖める各車両。

2008 Hokkaido Production Race ROUND.1

2008.6.1 sun HSP

ディフェンディングチャンピオンの西海選手は、なんと1週間前の練習走行で、クロスミッションをブローさせてしまった。
開幕戦は、当然のノーマルミッション+ノーマルファイナルで参戦である。
駆動系フルノーマルで、果たしてどれ位のタイムを叩きだすのか・・・。
予選開始。
各車ピットロードに整列する。
先頭は昨年のシリーズチャンピオンの西海選手。
DT2の飛鳥選手、小西選手、DT1の館合選手、山崎選手、
そして、古川選手と続いて、コースイン!